IBM PowerSystems “ IBM i ” (旧称AS/400)の端末エミュレーターとして
お馴染みのパーソナルコミュニケーションズ(PCOMM)。
このPCOMM上ではCtrl+C(コピー)、Ctrl+X(切り取り)、Ctrl+V(貼り付け)
といったショートカットキーが通常使用できません。
日頃これらのショートカットキーをよく使うユーザーにとって、わざわざメニューの[編集→コピー(または貼り付け)]
をマウスでクリックして使用するのは煩わしいものです。
今回はPCOMM上で使用できるコピーと貼り付けのショートカットキーについてご紹介します。方法は2つあります。
実はInsertキーを組み合わせたショートカットキーが標準で用意されています。
Ctrl + Insert | コピー |
---|---|
Shift + Delete | 切り取り |
Ctrl + Shift + Insert | 貼り付け |
これらのショートカットキーでコピー/切り取りしたデータは Excel等の他のアプリケーションに貼り付けできます。逆に他のアプリケーションでコピー/切り取りしたデータを、 このショートカットキーでPCOMM上に貼り付けることもできます。
【豆知識】
実は他のアプリケーションでも、大抵はこのショートカットキーを使用することができます。
このキー操作は歴史が古く(Windows3.0やOS/2の時代)、現在のCtrl+Cが普及する前からあったそうです。
ただし、貼り付けのCtrl+Shift+InsertはPCOMM独自のキー操作。
他アプリケーション上ではShift+Insertになります。
あくまでもいつも通りの「Ctrl+C」「Ctrl+V」「Ctrl+X」にこだわりたいなら、 そのようにキーを割り当ててしまうことも可能です。
- PCOMMメニューの[編集→設定→キーボード]を選択。
- [キーボードの設定]から[編集]ボタンをクリック。(図1)
- キーの選択画面が表示されます。(図2) Ctrl+Cを設定したい場合は「C」をクリックします。
-
右下の「選択キーの現行アクションの変更」に「C」が表示されます。 (図2:@)
上から、基本・Shift・Ctrl・Alt・AltGr・CtrlShiftとあります。
それぞれのキーを押しながら「C」を押したときに、どういうアクションを起こすかという命令を
右の枠内に入力します。 (図2:A)
コピーの場合は、Ctrlの欄に半角で[edit-copy]と入力します([ ]も入力してください) (図2:B)
- 続けて「V」や「X」も割り当てたい場合は、それぞれのキーをクリックし、設定していきます。
貼り付けは [edit-paste] 切り取りは [edit-cut]です。
その際「選択されたキーの内容は変更されています。変更を保管しますか?」
というメッセージが表示されますが「はい」で答えてください。
- 設定が終わったら、右上の×ボタンでキーボード画面を閉じます。
「[無題]は変更されています。変更を保管しますか?」というメッセージには「はい」で答えます。
- 「キーボード・ファイルの新規保管」が表示されます。(図3)適当なファイル名をつけて保管します。
- [キーボードの設定]の[現在のキーボード]の[ユーザー定義]にチェックを入れ、 参照ボタンをクリックします。(図4) 「ファイルの参照」から、先刻保管したファイルを選択し、オープンボタンをクリックします。 (図5) [キーボードの設定]画面を「OK」で閉じます。
これでPCOMM上でも、使い慣れたCtrl+C等のショートカットキーが使えるようになります。