● 迷惑メールの対処法 ● |
最近「未承諾広告※」という件名のメールをよく見かけるようになりました。
これは、2002年の7月に迷惑メールへの対策法(特定電子メール送信適正化法)が施行されたために、
ユーザーの許可なしに広告メールを送る場合は、件名を「未承諾広告※」にしなければならなくなったからです。
ということは、件名を「未承諾広告※」にすれば何件でも送って良いということになります。
迷惑メールへの対策法というより、まるで迷惑メール斡旋法です。
今回は特定電子メール送信適正化法と迷惑メールの対処法についてお話させていただきます。
● 法律の内容と注意点 ● |
この法律で、広告メールの送信者は……
@
広告メールを送信する際、件名を「未承諾広告※」にすること。
A
自分の氏名又は名称・および住所を表示しなければならない。
B 自分のメールアドレスを表示しなければならない。
C
メール受信を拒否した者に対して広告メールを送ってはならない。
……と定められています。 ちなみに違反すると50万円以下の罰金が課せられます。
ここで問題なのはCです。
<送信者> *****株式会社 今後、広告をご希望されない方はここへ xxxxxxx@zzz.co.jp 必ず本文にあなたのメールアドレスのみをお書き下さい。 再配信拒否から1日前後でメールアドレスを削除いたします。 |
広告メールには、必ず上記のようなメッセージが表示されています。
「メール受信を拒否するには、自分のメールアドレスを書いて送れ」ということです。
ところが!! このメールが広告メール送信者に届くと、「これは生きたアドレスだ」と判断されます。
そうすると、このメールアドレスが別の業者に渡ってしまう可能性が非常に高いのです。(業者間でのメールアドレス等の情報交換は頻繁に行われているようです) そうすると、また新たな広告メールが入ってくる可能性が高くなります。
もし「未承諾広告※」という件名のメールが届いても無視しましょう。決して受信拒否の通知を出さないで下さい。
● 対処法 ● |
といっても、毎日何件もの広告メールを目にするのはイヤですよね。
今回は、メールソフト側で広告メールを受信しないように設定することができるので、その方法をご紹介します。今回はOutlookExpressで設定してみます。
[今回の条件] 件名に「未承諾」という文字が含まれているメールを削除する。
1. OutlookExpressを立ち上げ、[ツール]−[メッセージルール]−[メール]を選択します。
2. [新規作成]ボタンをクリックします。
3.
ルールの条件として「件名に指定した言葉が含まれる場合」にチェックを付けます。
ルールの説明の欄から「指定した言葉が含まれる」をクリックします。
4. 「未承諾」と入力し、 [追加]ボタンをクリックします。
5. 「未承諾」が単語に移動したのを確認して[OK]ボタンをクリックします。
6.
ルールのアクションとして「削除する」にチェックを付けます。
ルール名を入力して(今回は「未承諾」とします)
[OK]ボタンをクリックします。
……設定は以上です。
ただ、この場合だと「未承諾」メールは「削除済みアイテム」フォルダに移動するだけで、実際には自分のパソコンの中に入ってきてしまいます。
自分のパソコンに入れないためには、手順6.のルールのアクションとして「サーバーからダウンロードしない」または「サーバーから削除する」を選択して下さい。そうすれば入ってきません。
このメッセージルールを使えば、他にもいろいろな設定ができます。 ぜひお試し下さい。
また、各プロバイダでも迷惑メールを食い止める各種サービスを提供しています。(有料の場合もあります)
「自分で設定するのはちょっと・・・」という方は、プロバイダを頼ってみてはいかがでしょうか?
詳細はご契約のプロバイダーのホームページなどでご確認ください。