Windows Updateについて ●

(2003年)8月のお盆時期に世間を騒がせたウィルス「MS_BLAST」。これを機に、「Windows Update」を試みた方も多いかと思います。今回は、「Windows Update」について、簡単にご説明したいと思います。

● Windows Updateとは? ●

パソコンを動かすのに必要なWindowsも、残念ながら万全ではありません。製品発表時には分からなかった問題が、後から発覚することもあります。
もちろん、Windowsの開発元であるマイクロソフト社は、この問題を修正したプログラムを提供します。この修正プログラムを簡単に入手・適用できるのが、「Windows Update」という機能です。

 ● 修正プログラムを適用しなかったら? ●

発見された問題が、セキュリティ関係の重要な問題だった場合、その問題を悪用したウィルスに感染する可能性があります。「MS_BLAST」も、そういったウィルスの一種です。(ちなみに「MS_BLAST」は、ネットにつないでいるだけで感染してしまう可能性のあるウィルスです。旧来のウィルスのように、メールなどを媒介にするものではないので、爆発的に流行してしまったのです)

 ● Windows Updateの使い方 ●
   (Windows98・Me・2000)

Windows Updateを手動で使う場合は、以下のように実行します。環境により操作が異なる場所もありますので、ご注意下さい。

[前提条件]
・Windows Updateはインターネット経由で行われますので、インターネットができる環境が必要です。モデムを使い、ダイヤルアップで接続する環境の場合、作業が終了するまでに大変時間がかかると思われます。
・途中でパソコンの再起動がかかる場合があります。他のアプリケーションが起動していない状態で作業してください。

[手順]
1.「スタート」ボタン→Windows Updateをクリック。

2.インターネットに接続され、「Windows Update」ページが表示されます。

*途中で「セキュリティ警告」画面(右図)が出ることがありますが、「はい」をクリックして先に進めてください。

3.「更新をスキャンする」をクリックします。
4.お使いのパソコン&Windowsの環境に適した、利用可能な更新が自動で検索され、「インストールする更新の確認」が表示されます。(右図)

「重要な更新とService Pack」に注目します。( )の中の数字は、重要な更新がいくつあるかを示しています。お使いの環境により、この数字は異なります。まずはこれらを適用するのが先決となります。その他の項目は、参考程度にとどめても良いでしょう。

5.「更新の確認とインストール」をクリックします。

6.「選択した更新の合計」が表示されます。(右図) 4で確認した「重要な更新とService Pack」のすべての項目が、インストールされるべきものとして選択されています。

ここで上部に赤字で「選択した更新の合計の一覧には、現在ほかのすべての更新とは別にインストールする必要のある排他的項目の……」といったメッセージが書いてある場合は(図内「1」)、下にリストアップされている項目を1つずつ確認してください。「* ほかの更新とは別にインストールする必要があります」という表記がある項目については(図内「2」)、削除ボタンを押し、後から別途インストールする方が簡単です。(その場合の手順は、後でご説明いたします)

7.「今すぐインストールする」ボタンをクリックします。

8.使用許諾契約に関する画面が表示されるので、「同意します」ボタンをクリックします。

9.ダウンロードとインストールが自動的に始まります。完了すると、Windows再起動を促す画面が表示されますので、指示通り、再起動してください。

[手順6で削除した項目がある場合]

1.再度1〜5を実行します。

2.更新項目が複数ある場合は、1つを残して削除ボタンを押していきます。
(削除ボタンを押したものについては、後から同じ手順でインストールをして下さい)

3.今すぐインストールするボタンをクリックして、インストールを行います。

*更新項目によって、インストールの手順や、表示されるメッセージ等が異なります。
*「* ほかの更新とは別にインストールする必要があります」と表示されている項目については、特にインストールを行わなくても問題ないものも含まれています。それぞれの項目の詳細説明等をご覧下さい。

 

 ● Windows Updateの使い方 ●
   (Windows XP)

Windows XPでは、操作画面が他のバージョンと異なります。以下の手順で実行してください。

[Windows Update用のプログラムが最新になっていない場合]

1.「スタート」ボタン→すべてのプログラム→Windows Updateをクリック。

2.Windows Update用のプログラムが最新になっていない場合は、「セキュリティ警告」画面や「最新のWindows Updateソフトウェアを入手してください」という画面が表示されます。

「今すぐインストール」ボタンをクリックし、Windows Update用 最新プログラムのインストールを行います。

3.インストールが終了すると、「ようこそ コンピュータの更新」画面が表示されます。
「高速インストール」を選択してください。
4.右図のようなメッセージが表示されます。
「今すぐダウンロードしてインストールする」をクリックします。
5.しばらくすると「お使いのコンピュータは正しく更新されました」というメッセージが表示されます。
「今すぐ再起動」をクリックし、コンピュータを再起動してください。
6.再起動後、再度、「スタート」ボタン→すべてのプログラム→Windows Updateをクリック。
 
7.上記「3」と同じ画面が出ますので、「高速インストール」を選択してください。
 
8.「高速インストール」という画面が表示され、お使いのコンピュータに必要な更新プログラムが表示されます。
「インストール」ボタンをクリックし、修正プログラムをインストールします。

 

[Windows Update用のプログラムが最新になっている場合]

上記の「Windows Update用のプログラムが最新になっていない場合」の、手順「6」以降を実行して下さい。

 

● Windows Updateを自動で行う ●

Windows2000やXPなら、Windows Updateを自動実行させることができます。自動実行の設定方法をご説明します。(ただしこれらは、パソコンがインターネットに常時接続されていることが前提となります)

[Windows 2000の場合]

【 設定画面の出し方 】

スタートボタン
→設定
→コントロールパネル
→自動更新を選択。


 

【 項目の説明 】

◎コンピュータを常に最新の状態に保つ
→チェックを入れていた場合、下の「設定」項目が有効になります。

◎更新をダウンロードする前に通知し、コンピュータにインストールする前に再度通知する。
→重要な更新があった場合、通知してくれます。通知に従い、手動でダウンロードする必要があります。

◎更新を自動的にダウンロードして、インストールの準備ができたら通知する。
→重要な更新があった場合、ダウンロードまでは自動で行われますが、インストールは手動で行う必要があります。ダウンロードが完了すると画面右下にメッセージが表示されますので(右図参照)、メッセージに従いインストールを開始してください。

◎更新を自動的にダウンロードして、指定したスケジュールでインストールする。
ダウンロードもインストールも、設定したタイミングで自動で行われます。もちろん、その時間帯にパソコンの電源が上がっていることが前提です。

【 注意 】
* 特に設定を変更していないパソコンでは、「更新を自動的にダウンロードして、インストールの準備ができたら通知する」にチェックが入っています。
* ダイヤルアップで接続する環境の場合や、Windows Updateは手動で行いたいといった方は、「コンピュータを常に最新の状態に保つ」のチェックを外してください。

 

[Windows XPの場合]

以下はWindows Update用のプログラムが最新になっている場合です。
最新になっていない場合は、Windows2000と同じ画面になります。

【 設定画面の出し方 】

スタートボタン
→コントロールパネル
→パフォーマンスとメンテナンス
コントロールパネルの設定によっては「パフォーマンスとメンテナンス」が出ない場合もあります。その場合は直接「システム」を選択してください)
→システム
→自動更新タグを選択。

それぞれの項目について、表現はWindows2000のときと多少異なりますが、意味は同じです。

【 注意 】
*「自動(推奨される更新を自動的にダウンロードし、インストールは手動で実行する)」が推奨されていますが、時刻の設定には気をつけてください。初期値だと午前3:00に設定されていますが、この時間にパソコンの電源が入っていないと、この設定は無効です。

*「更新を自動的にダウンロードするが、インストールは手動で実行する」を選択した場合、ダウンロードが完了すると、画面右下に自動更新のアイコンが表示されます。(メッセージが一緒に表示されることもあります。右図参照) このアイコンをクリックし、インストールを実行します。
更新内容を確認してからインストールしたい場合は、「カスタムインストール」を選択してください。
「高速インストール」だと、「インストール」ボタンを押した時点で、すぐにインストールが始まるので、更新内容は確認できません。



以上が、Windows Updateの概要となります。

*この記事はYBSニュース2003年10月号の内容に加筆・修正したものになっております。
*Windows Updateの使用方法は突然変更されることがありますので、ご了承下さい。

 

 

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