ヘッダー・フッター活用術　－Word編

今回は先月号に引き続き、ヘッダー・フッター機能をご紹介します。今回はWordでの設定方法です。

ページ番号を簡単に設定する

単純にページ番号をふりたいだけなら、［挿入→ページ番号］を使うのが簡単です。

位置	ページの縦位置のどこに挿入するかを設定します。上・下・中央などがあります。
横位置	ページの左右のどこに挿入するかを設定します。
最初のページにページ番号を挿入する	チェックを外すと、１ページ目にはページ番号がふられず、２ページ目から「2･3･4……」とふられます。２ページ目を「1」にしたい場合は、更に書式ボタンをクリックし、「開始番号」を「0」に設定してください。（上図参照）

［注意！］
ページ番号の場合、単純に１ページ目から最後のページまでページをふっていくことは簡単です。
例えば「１ページ目のページ番号は『5』にしたい」といった場合は、前述の「開始番号」を「5」にすれば設定できます。
しかし、「１ページ目から５ページ目までは番号をふらず、６ページ目を『１』に設定したい」といった場合は設定方法が少し複雑になります。この方法はまた後ほどご紹介します。
（「文書の途中からページ番号を設定する」の項参照）

ヘッダー／フッターを設定する

［表示→ヘッダーとフッター］を選択します。
ページ上部に「ヘッダー」と書かれた点線で囲まれた枠が現れ、「ヘッダーとフッター」ツールバーが表示されます。カーソルは枠内に移動します。

フッターを設定したい場合は、（ヘッダー/フッターの切り替え）をクリックし、操作枠をフッターに切り替えます。（再度「ヘッダー/フッターの切り替え」をクリックすれば、ヘッダーに戻ります）

Wordが用意している汎用的なヘッダー／フッターを利用する場合は、「定型句の挿入」を利用すると便利です。右図のような項目が用意されています。

独自のヘッダー／フッターを作成したい場合は、各種ボタンを利用します。（上図①参照）
左から順に「ページ番号」「ページ数（総ページ数のことです）」「ページ番号の書式設定」「日付」「時刻」です。ボタンをクリックすることにより、ヘッダー／フッターの枠内に挿入されます。

ヘッダー／フッターの配置（中央揃えや右揃え等）や書式（フォントやサイズ等）は、書式設定ツールバーから、普通の文書に設定するのと同じ感覚で設定できます。

奇数ページと偶数ページで別々のヘッダー／フッターを設定したい場合は、（ページ設定）をクリックします。
「奇数/偶数ページ別指定」にチェックを入れてください。その後、奇数ページと偶数ページ、それぞれにヘッダー／フッターの設定を行います。

ヘッダー／フッターを削除する

［表示→ヘッダー／フッター］にて、ヘッダー／フッター編集画面を表示し、実際に入力されているページ数等を手動で削除して下さい。

文書の途中からページ番号を設定する

「１～５ページまでは何も設定せず、６ページ目からページ番号をふっていきたい」といった場合は、設定が少々難しくなります。

［手順］

設定を変更したい直前のページの一番最後に（上記の例なら５ページ目の最後）にカーソルを置く。

［挿入→改ページ］を選択。
［セクション区切り］の「次のページから開始」にチェックを入れ、 OKボタンをクリック。
これで、１～５ページ目と、６ページ以降が、それぞれ別の「セクション」になります。
（５ページ目と６ページ目の間に空白ページが挿入されてしまう場合があります。その際はDeleteキーを押して、無駄な改ページを削除します）

カーソルを６ページ目に置き、［表示→ヘッダー／フッター］を選択。
「-セクション2-」「前と同じ」と表示されていることを確認します。

ツールバー上の（前と同じ）が選択されている状態になっていますので、クリックして選択を解除します。
「前と同じ」という表示が消えます。

（ページ番号の挿入）にて、ページ番号を挿入します。「６」というページ数がふられます。

（ページ番号の書式設定）をクリックします。

「開始番号」を「１」にして、OKボタンをクリックします。

…これで、６ページ目に「１」というページ番号がふられます。（１～５ページ目には何も設定されません）
ヘッダー／フッターが設定されている状態から変更する場合は、上記までの設定を行った後に、１～５ページ目のどこかにカーソルを移動し、ヘッダー／フッターの削除をして下さい。

［セクションとは？］
文書を「セクション」で区切ると、セクションごとにレイアウトを変更できます。それぞれ違うヘッダー／フッターを設定できるほか、「セクション１の用紙サイズはＡ４だが、セクション２はＢ５にする」といった設定もできます。
見栄えの良い文書を作成するためには有用な機能です。

ヘッダー／フッター（ページ番号）の設定で多いご質問が、最後にご紹介した「途中のページから設定変更したい」といったものです。考え方が少し複雑なので、戸惑われるかもしれませんが、是非、設定方法をマスターして、こだわりの文書を作りましょう！

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