文字入力あれこれ ●

いつもは問題ない文字入力も、人名や地名、外国語となると、入力に戸惑う難しい漢字や記号がたくさん出てきます。
今回はそういった普段あまり使わない文字・記号・言語の入力についてご紹介します。(今回はWindows XPでのご説明になります。XP以前のWindowsでは使用できない機能もあるかと思いますので、ご注意下さい)

 

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● 人名/地名 ●

普段使わない漢字が頻出し、かつ間違いが許されないのが人の名前。
読みが同じ「タカハシさん」でも「高橋さん」もいれば「高梁」さんもいらっしゃいます。
「渡辺さん」の「辺」も、「部」「邊」「邉」と、たくさんの文字があります。

住所録などで人名や地名を連続して入力したいときや、難しい名前を入力したいときは、IME(Windows標準のかな漢字変換プログラム)の変換モードを「人名/地名」にしておくと便利です。(右図)

例えば、一般モードで「たかはし」と入力して変換しても、変換の候補は4つしかありませんが(図1)、人名/地名モードだと18個あります。(図2)
 

ただし、人名/地名モードのままで通常の文章を入力しようとすると、予期せぬ文節で区切られたり、人名や地名を優先的に変換候補の上位に出したりしますので、非常に不便です。人名/地名モードは、名前や住所を入力するときだけ、一時的に使用するのがいいでしょう。

[ワンポイント:IBM拡張文字]
人名/地名モードで入力できるといった字は、「IBM拡張文字」と呼ばれるカテゴリに区分される文字です。IMEパッド−文字一覧(IMEツールバーの「IMEパッド」ボタンにて起動できます)で「文字種の選択」を「漢字3」にしたときに表示される文字群が、それに当たります。(下図)
これらは昔(Windowsなどなかった時代)はIBM機でなければ使えない文字群でしたが、Windowsが登場してからはWindows上では使えるようになったものです。
ある意味特殊な文字群ですので、これらの文字を表示できない環境もあります。(携帯電話のメールなど)
メールやインターネット環境では使わないほうが無難でしょう。(この文中で使った文字も、「文字」ではなく「画像」で処理しています)

 

●中国の漢字 ●

例えば、香港にほど近い中国の街。実はこのという字は日本の漢字ではないため、通常では漢字変換されません。
こういった中国の漢字や世界中の文字を扱えるようにしようという規格に「Unicode」というものがあります。Windows98以降は徐々にこのUnicodeに対応できるようになってきていますので、Unicode対応済みのソフトウェア(Office2000以降等)であれば、世界中の文字を入力することが可能です。
IMEパッド−文字一覧で「Unicode」を選択し、「文字種の選択」から目的の言語を選択します。の場合は「CJK統合漢字」の中にあります。

ただし、これらは特殊な文字なので、「使えればラッキー」程度に思っておいた方がいいかもしれません。使用できても、フォントはMS明朝・MSゴシックでしか使えないはずです。もちろん、メールやインターネットでの使用は控えましょう。

更に、これらは読みで入力することができません。文字一覧から、部首や総画数で探し出す必要があります。
画数が少ない文字なら、「手書き」で探す方法もあります。(下図参照)

 

● 外国語 ●

本格的に外国語の文章を作成したい場合、使用したい言語を追加することが出来ます。それにより、特殊なアルファベット(ドイツ語の「ö」や「ß」、フランス語やイタリア語の「à」や「ù」等)をキーボードから直接入力できるようになります。

[言語の追加方法]

1.コントロールパネル→日付、時刻、地域と言語のオプション→地域と言語のオプション(コントロールパネルをクラシック表示にしている場合は、直接「地域と言語のオプション」を選択します)
2.「言語」タブを選択し、詳細ボタンをクリック。
3.「設定」タブ内の、追加ボタンをクリック。
4.「入力言語」から、使用したい言語を選択します。

[使用方法]

・ IMEツールバーに言語選択用のボタンができるので、そこをクリックし、追加した言語を選択すれば、直接その言語を入力することができます。(図3)
・ 言語によっては、キーの配置が換わります。割り当てを確認したい場合は、「スクリーンキーボード」を使うと便利です。
スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→ユーザー補助→スクリーンキーボードにて起動できます。(図4)


 

*言語は日本語のまま、一時的に特殊なアルファベットを入力したい場合は、文字一覧の「Unicode」の「ラテン-1 補助」でも入力できます。

以上、少し特殊な例もご紹介しましたが、お役に立てれば幸いです。

 

 

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