EXCELやWORD等のアプリケーションデータを、
フロッピーディスク（以下FD）で管理･運用している方はいらっしゃいますか？
実はこの方法、あまりお勧めできません。
FDに保存されているデータは、とても壊れやすいのです。

■	エラーの原因 ■
	以下のような操作はエラーの原因となります。絶対にしないでください！
	● AというFDに保存されていたファイルをEXCEL等で開き、保存するときにFDを差し替え、BというFDに保存 ● FDから読み出したデータが開いたままになっているにもかかわらず、そのFDを取り出して他のパソコンで使用してしまった。 ● FDのアクセスランプが点灯しているのに無理にFDを取り出してしまった。 ……以上のような操作をすると、次からそのデータが読み込めなくなってしまう可能性が非常に高いのです。 「"ファイル名.xxx"にアクセスできません。ファイルは読み取り専用であるか〜〜云々」というメッセージに遭遇した経験はありませんか？このメッセージが出てしまう原因としては、上記のようなFDの差し替えが考えられます。
■	どうして？ ■
	では、何故上記のような操作がエラーにつながるのでしょうか。
	● FDからデータを読み込んだ場合、そのFDの中に作業用の一時ファイルが作成されます。ところがそのFDが抜かれてしまうと、その作業ファイルが破壊されてしまうのです。作業ファイルだけでなく、元のファイルが破壊されてしまうこともあります。 ● FDの中には、FD上のどの場所にどんな情報が書き込まれているか記憶されている部分があります。（通常私達には見えません）ファイルを読み込むとパソコンのメモリにもそれらの情報が記憶されます。別のFDに差し替えてしまうと、メモリに記憶されている情報と実際のFD上の情報が食い違い、それがエラーにつながります。 特にデータを書き込む際には、最悪の場合、FD全体を壊してしまうこともあります。 ……私達に見えない部分で処理されているこれらのことが、エラーにつながっているのです。
■	エラーに遭遇してしまったら？ ■
	エラーの原因にかかわらず、とりあえずは以下のような方法を試してください。（復旧確率はあまり高くないかもしれませんが……）
	● ファイルをハードディスクにコピーし、それが開けるかどうか試してみる。 コピーする際にはファイルサイズもチェックしてみてください。あまりにも小さいようだと、ファイル名は存在しても中身が破損している可能性があります。コピーすらできない場合も破損していると思われます。 ● 別のアプリケーションで開いてみる。たとえば、EXCELならLotus1-2-3で、WORDなら一太郎等で試してみます。ほとんどのアプリケーションは他アプリのデータが読み込める形式をもっていますので、場合によっては開けるかもしれません。（互いのバージョンに互換性がないと元々読めません） ←例えばEXCEL2000ではこれらのアプリケーションのファイル形式をサポートしています。（ここには一部しか表示されていません。 ● FDにスキャンディスクをかけてみる。 マイコンピュータ→「3.5インチFD」アイコンの上で右クリック→プロパティ→ツール→エラーチェックの履歴のチェックするボタンをクリック→チェック方法「標準」で開始ボタンをクリックします。 スキャンディスクの結果、ファイルの名前が崩れた状態で復旧するかもしれませんが、諦めずに読み込んでみてください。その際、ファイルをダブルクリックして読み込む方法ではなく、EXCELで作ったデータならまずはEXCELを起動し、ファイル→開く→ファイルの種類は「すべてのファイル」で、ファイル一覧を表示させ、そこから該当するファイルを開いてください。開ければ、正しい名前を付けて保存しなおします。
■	運用 ■
	アプリケーションで作ったデータは、ハードディスク（HD）上で保存･管理をしたほうがいいでしょう。 FDでの運用は上記のような現象に陥ることが案外多い上、処理スピードも速いとはいえません。保存できる容量も限りがあり、少し図形が多いデータだと、すぐに一杯になってしまいます。（保存の際に実際のデータサイズの倍の空き容量が必要になる場合もあります） もちろん、万が一のためのバックアップをFDにとっておいたり、一時的なデータの持ち運びに使用するには有効かと思います。 データをFDからHDにコピーするには、以下の方法をご参照ください。
	例）「エクスプローラ」を使って、FDのデータをHDのCドライブにある「My Documents」フォルダにコピーする方法。
	�@ スタート→プログラム→エクスプローラにて「エクスプローラ」起動 �A 左側のウィンドウから「3.5インチFD（A:）」を選択すると、FDの内容が右側のウィンドウに表示されます。 One Point !　表示→詳細を選択しておくと、ファイルのサイズなどが確認できます。 �B 右側のウィンドウから、コピーしたいファイルをクリックして選択します。 キーボードのCtrlキーを押しながらファイル名を一つ一つクリックしていくと、複数ファイルをまとめて選択することができます。 また、すべて選択したい場合は編集→すべて選択にて選択できます。 �C 編集→コピー �D 左側のウィンドウからMy Documentsフォルダを選択します。（My Documentsが表示されていない場合はCドライブの上をダブルクリックしてください） �E 編集→貼り付けにて、ファイルがコピーされます。 One Point !　新たにフォルダを作成したい場合は、ファイル→新規作成→フォルダにて作成できます。左側のウィンドウでCドライブを選択しておくとＣドライブのすぐ下に、My Documentsを選択しておくとMy Documentsの中に新規フォルダが作られます。
	以上、FDの取り扱いには十分お気をつけください。