|
……何の数字だと思いますか? これは
情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)
に報告のあったウィルス被害のうち、Eメール経由で感染したウィルスの割合なのです。 |
|
|
|
メールが媒介となる場合、添付ファイルがウィルスそのものである場合がほとんどです。
実際に感染したパソコンの所有者の声を拾い上げてみると……
「丁度、海外の旅行代理店とメールのやりとりをしていたところだったんです。見積りが届いたのかと思って、英語の文面をよく確認しないで添付ファイルを開いてしまって……」
「海外支店からのメールかと思って、つい、添付ファイルを開いてしまいました……」
「何のファイルだろうと思って、ついうっかり……。怪しい気はしたのですが……」
……おおよそ、こんなところです。
メール型のウィルスの多くは、ほとんどが表題や本文が英語等の外国語です。海外との取引がない企業や、日本語圏以外に知人のいない個人ユーザーの場合、英語の表題や文面が届くだけで怪しむことが多いようですが、心当たりがあると意外と無防備にファイルを開いてしまうようですね。
また、日頃友人知人の間で添付ファイルのやりとりをしている場合も、「今度は何だろう」と気軽に開いてしまうようです。 |
|
|
|
これで、表題やファイル名が日本語だった場合はどうでしょう? なんとなくおかしいと思いながらも、つい開いてしまう方が多いのではないでしょうか。
実はこれが、世間を騒がせている「Sircam」ウィルスの手口なのです。
添付されてくるウィルス付きファイルは、ウィルスに感染してしまった送信者の「My Documents」フォルダに保存されているファイルなのです。もっともらしい名前がついているのも当然なのですね。メールはウィルスの機能により自動で送られるので、送信者の方がウィルス感染に気づかずにいることがほとんどです。
怖いのは、これが情報漏洩につながるということです。社外非にしておきたいデータが、知らないうちに第三者に送信されていたら……信用問題にも発展しかねません。 |
|
|
|
ウィルス対策ソフトを導入していて、感染したウィルスをすぐに駆除できたとしても、やはり後味は悪いものです。
ウィルスに感染しないための心構え……それはやはりこれしかありません。
「添付ファイルは信用できるものしか開かない」
……これは本当に大事なことです。
メールを受信しただけ、あるいは本文を読んだだけで感染するウィルスは稀です。添付ファイルを「開く」「ダブルクリックする」等の操作を行うことによって感染するパターンのウィルスがほとんどなのです。
それからもう一つ。自分が添付ファイル付きのメールを送信するときは、本文に一言「○○というファイルを添付します」と書き添えてはいかがでしょう。相手も安心してファイルを開くことができますね。 |
|
|
|
|
|
「なんでウィルスに感染するんだ!? 対策ソフトは入れているのに!!」……という声もよく聞きます。
こういった場合、導入はしていてもプログラム(パターンファイル)の更新をしていないパターンがほとんどです。
統計によれば、ウィルスは世界各地で2時間に1つのペースで新種のものが生産されているそうです。1週間前に更新したパターンファイルが役に立たないということも十分ありえるのです。
皆様がお使いの対策ソフトはいかがですか? プログラム更新の方法はメーカー・製品によってまちまちです。ほとんどがインターネット経由での更新を提供しているので、「更新なんてしたことがない」という方は、マニュアル等で必ず確認してください。 |
|
|
|
不幸にもウィルスに感染してしまった場合は……
[対策ソフトが入っている場合]
まずはプログラムの更新をしてみてください。新種のウィルスが発見されると、メーカーはすぐに対応プログラムを用意するので、更新によって駆除できることがあります。
[対策ソフトが入っていない場合]
世間をにぎわせているウィルスの場合、対策ソフトのメーカーはそのウィルスだけを駆除する独自のプログラムをインターネットで配信することが多いようです。是非一度各社ホームページを確認してください。
また各社とも、体験版やチェックツールも配信していますので、こういったものでとりあえず駆除をしてみるのも手かもしれません。(感染騒ぎが落ち着いたら、是非とも正式な対策ソフト購入をご検討ください) |
|
|
|
[対策ソフトメーカーURL](アドレスは予告なく変更されることもあります)
シマンテック http://www.symantec.com/region/jp/index.html
トレンドマイクロ http://www.trendmicro.co.jp/
日本ネットワークアソシエイツ http://www.nai.com/japan/ |
|
|