続・Office XP 情報

YBSニュース7月号でもOffice XPについてお話しましたが、その後実際に使用された方々からいくつかのご質問をいただきました。今回はその中から、特に気になった問題をピックアップします。

フォントの変更をすると強制終了してしまう

Q.

EXCEL2002*にてフォントやフォントサイズを変更しようとすると、強制終了してしまいます。

*XPに含まれる製品のバージョンは「2002」になります

A.

LIPSが有効になっているプリンタドライバを使用している場合(簡単にいえば、CANONのレーザープリンタが通常使うプリンタに指定されている場合)そのようになることが多いようです。
[ 詳細 ]
この現象は以下の3つの条件が満たされた場合に発生します。

OSはWindows98を使用している。
Arial Unicode MSフォントがインストールされている。
LIPSが有効になっているプリンタドライバが通常使うプリンタに指定されている。
この場合、フォント変更時ほか、以下の場合にも同様のエラーが発生します。

PCにセットアップされていないフォントが使用されているファイルを開いた場合。

[データ→外部データの取り込み]を実行した場合。
[ 回避方法 ]
以下のいずれかの方法で回避できます。
C:\Windows\FontsフォルダからArial Unicode MSフォントを削除します。(削除する前に他のフォルダにコピーをとっておくことをお奨めします)
プリンタが複数ある場合、通常使うプリンタを別のプリンタに設定しておき(ただし、LIPSドライバを使用していないもの。例:IBMのプリンタ等)、印刷時のみ、LIPSを使用しているプリンタに切り替える。
プリンタドライバの設定でグラフィックスモードを「LIPSモード」から「標準イメージモード」に変更する。

ライセンス認証について
Q. Office XPがプリインストールされていたパソコンを購入しました。
パソコンの調子が悪いので、ハードディスクをフォーマットし、Windows等すべてを再インストールしたところ、Office XPインストール時にライセンス認証を求める画面が出てきました。パソコン購入直後にXPを起動したときはこんなことはなかったと思います。
ライセンス認証を避けてインストールすることはできないのですか?

A.

XPがプリインストールされているパソコンは、すでにライセンス認証された状態で出荷されているので、特に意識することなく使い始めることができます。
ただし今回のようにハードディスクをフォーマットしてしまったり、故障が原因でハードディスクを交換した場合は、ライセンス認証が手動で必要になります。
認証を避けて通ることはできませんので、インターネット経由か電話で手続を行ってください。
Q. Office XPプリインストールパソコンを購入しました。例えば、そのパソコンを廃棄して、新しいパソコンに買い替えた場合、ライセンスはどうなりますか?

A.

プリインストール版のXPの場合、ライセンスはそのパソコンのみに認められます。別のパソコンにインストールすることはできません。パソコンを廃棄してしまった場合は、XPのライセンスも消滅します。ご注意ください。

Q

会社には何十台もパソコンがあります。1台ずつライセンス認証を行うのは手間がかかるし、そんなにたくさんのパッケージを保管しておく場所もありません。何とかなりませんか?

A.

マイクロソフト社の「ボリュームライセンスプログラム」での購入をご検討ください。これはライセンスのみを購入できる仕組みで、5ライセンス以上から購入できます。ライセンスを購入するといっても、届くのは購入した製品の明細が書かれた証書だけ。保管場所に困ることはありません。
ライセンスのみを購入した場合は、別途、ボリュームライセンス専用のOffice XP CD-ROMをご購入いただきます。この専用CDにてインストールすれば、1台ずつの認証は必要なくなります。(代わりにプロダクトキーの入力が必要になります)
ボリュームライセンスについての詳細はこちらをご参照ください。
http://www.microsoft.com/japan/info/license/default.htm

 

やはりライセンス認証についての疑問が多いようですね。今までにない仕組みなので、仕方のないことかもしれませんが……。
Office XPやライセンス認証については、YBSニュース7月号もあわせてご覧下さい。

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