パソコンのお掃除 システム編

 12月ももう半ば。そろそろ大掃除を……という方は、是非、前回のYBSニュースをご参照ください。
  さて、今回ご紹介するのはパソコンの「中身」の掃除について。中身といっても、パソコンの蓋を開けて……といった中身ではなく、ファイルやプログラムといった、システム的な部分の整理整頓についてお話します。 
 長年パソコンを使っているうちに、いつの間にかハードディスク(以下HD)が一杯に……なんてことはよくある話。裏で蓄積された無駄なデータがパソコンの動作を邪魔することもあるので、気になる方は是非確認してみてください。

*以下、Windows98&Internet Explorer環境での説明となります。

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【対応OS:Windows XP(SP2)、Vista、7】



 ● アプリケーションの削除 ●

 HDの空き領域を増やそうとした場合に真っ先に思い浮かぶのがこれでしょう。インストールしたはいいけれどその後使用していないアプリケーションなどは、削除してしまっても問題ないでしょう。 

[手順]

 1.スタート→設定→コントロールパネル→アプリケーションの追加と削除

 2.インストールと削除→リストの中から削除したいアプリケーションを選択→追加と削除ボタンにて、削除を開始します。 

[注意]
 ・ 本当に削除してもいいアプリケーションかどうか確認してから削除しましょう。
 ・ アプリケーションの削除は、必ずこの「アプリケーションの追加と削除」から実行してください。(またはプログラムに用意されているアンインストールメニューから)
フォルダの中身をそっくり削除するという方法は、プログラムが綺麗に削除されないばかりか、起動時のエラーなどを引き起こす場合もありますのでおやめください。

[One Point]
アプリケーションの追加と削除→Windowsファイルから、Windowsに組み込まれているアクセサリやツールを追加・削除することもできます。

 ● ごみ箱を空にする ●

 HDから削除したファイルは、通常ごみ箱にたまっていきます。時々意図的に空にしてあげないと、気が付いたらごみ箱が山盛りになっていることもあります。 

[手順] 
デスクトップ上の「ごみ箱」アイコンを右クリック→「ごみ箱を空にする」を選択。 

[One Point] 
・ フロッピーディスクやMO、サーバー上のファイルは、削除してもごみ箱には移動されません。一気に削除されてしまうので、ご注意ください。 
・ 誤ってごみ箱に移されてしまったファイルは、以下の手順で元の場所に戻せます。
「ごみ箱」アイコンをダブルクリック→該当ファイルの上で右クリック→元に戻す

 ● 一時ファイルを削除する ●

 一時ファイル(Temporaryファイル)とは、色々なプログラムが動作するときに一時的に作られるファイルのことです。通常はそのプログラムが終了するときに一時ファイルも自動的に削除されるものなのですが、強制終了してしまった場合や、行儀の悪い(?)プログラムの場合は、一時ファイルが残ったままになってしまうこともあります。これら一時ファイルの残骸は無駄にディスク領域を取ってしまうばかりか、残しておくと他のプログラムの邪魔をすることもあります。 
 Windowsの一時ファイルは通常、C:\Windows\Tempの中に作成されます。通常は削除しても問題ないファイルたちですので、以下の手順で消してしまって構いません。

[手順] 
1.パソコンを再起動します。(再起動後、他のプログラムは起動しないでください)
2.デスクトップ上の「マイコンピュータ」を開く→Cドライブ(C:)を開く→Windowsフォルダを開く→Tempフォルダを開く 
3.編集→すべて選択 
4.ファイル→削除 

[注意] 
・ 削除するのはC:\Windows\Tempフォルダの中身だけです。フォルダごと削除しないよう気をつけてください。 
・ ファイルを削除するのが心配なら、ファイルの日付が一週間以上前のものだけを削除してみてはいかがでしょう。

 ● キャッシュファイルを削除する ●

 インターネットで、初めて訪れたページを読み込むときには時間がかかったのに、2度目以降はすんなりと読み込めた……こんな経験をされた方は多いと思います。これはキャッシュファイルのおかげ。一度読み込んだページはHD上にキャッシュされ、2度目以降はそのキャッシュファイルが読み込まれるので、表示が早いのです。 
 キャッシュファイルは、Internet Explorerの場合はC:\Windows\Temporary Internet Filesフォルダに保管されています。 
 キャッシュファイルは設定されている容量を超えてキャッシュされることはありませんが、気になるようなら削除することもできます。 

[手順] 
1.Internet Explorerの、ツール→インターネット→全般 
2.インターネット一時ファイルの中の「ファイルの削除」から削除できます。 

[注意] 
C:\Windows\Temporary Internet Filesフォルダの中を直接削除しても構いませんが、「Cookie」から始まるファイルは削除しないほうが無難です。

[手順] 
1.Internet Explorerの、ツール→インターネット→全般 
2.インターネット一時ファイルの中の「ファイルの削除」から削除できます。 

[注意] 
C:\Windows\Temporary Internet Filesフォルダの中を直接削除しても構いませんが、「Cookie」から始まるファイルは削除しないほうが無難です。 

[One Point] 
・ 上記2の、インターネット一時ファイルの中の「設定」にて、キャッシュファイルの容量を設定することもできます。 
・ Netscape Communicatorの場合はC:\ Program Files \Netscape \Users \default \cacheにキャッシュされます。 編集→設定→詳細→キャッシュの、「メモリキャッシュをクリア」「ディスクキャッシュをクリア」を実行することにより、クリアできます。

 ● おまけ:ディスクを最適化する ●

 最適化(デフラグ)を行うとHD上のファイルが内部的に再配置・整理され、プログラムの実行速度の向上につながります。ただし、最適化には15分〜3時間程度かかりますので、実行の際はご注意ください。 

[手順] 
1.スクリーンセーバー・省電力・ウィルスチェックソフトなどの設定を解除します。処理の途中でこれらが実行されると、最適化がうまくできません。 
2.スタート→プログラム→アクセサリ→システムツール→デフラグ→最適化したいドライブを選択し、実行します。