ybs9912.gif (8983 バイト)


今年も年賀状の季節がやってきました。
「今年はパソコンを使って年賀状を作ろう!」
と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか
今回は年賀状作成にも、日々のお仕事にも役立つ
Microsoft IME 日本語入力システム」の「変換モード」についてご紹介します。
(この記事は IME98 を基準に書かれています。IME97 と機能などが異なる場合は、その都度注釈を
加えてあります。IME97 は 98/97 と大幅に機能が異なりますので紹介は割愛させていただきます。)

『スキルアップ情報』リニューアルしました!


変換モード基礎知識
ツールバー上の「般」という表示・・・・。気にかけたことはありますか?これは IMEの「変換モード」を表しています。
変換モードは4つあり、それぞれに得意なパターンを持っています。
ybs9912a.gif (5603 バイト)
略称 正式名 得意な変換
一般 ビジネス文書を始め、ごく一般的な書き言葉中心の日本語入力に最適。
人名/地名優先 人名や地名を優先的に変換するので、住所録を作成するときなどに便利。一般モードでは変換されない珍しい苗字などもサポートしています。
話し言葉優先 親しい友人とのメールのやり取りなど、会話調の表現が多いときなどに便利。顔文字 ((^。^) や (^^ゞ 等)もサポートします。
無変換 入力した文字が変換されることなくそのまま確定されます。
住所録には「人名/地名」
この中でも特に便利なのが「人名/地名」モード。住所録を作成するときは重宝します。
例えば「かんじ」と入力して変換すると、一般モード
なら最初に「漢字(または感じなど)」と変換されますが、人名/地名モードだと「寛治」等、名前として使用される候補を表示してくれます。しかも一般モードの時は候補数が20個前後だったものが、人名/地名モードだと90個以上表示されます。(IME97の場合は両方とも20個前後)
住所の入力も郵便番号を使って簡単にできます。例えば「103−0008」と入力して変換すると「東京都中央区日本橋中洲」と変換されます。「103」なら「東京都中央区(または中央区)」です。入力の時間短縮になるのももちろん、難読地名の入力にも有効です。
IME97の場合「新7桁郵便番号辞書」が適用されていないと7桁の郵便番号には対応しません。マイクロソフトのホームページからダウンロードしてご利用ください。アドレスは予告なく変更されることがありますのでご了承下さい。
http://officeupdate.microsoft.com/japan/downloaddetails/office/ime/yubindic/default.htm
カタカナ入力には「無変換」!?○
住所録のふりがな等、連続してカタカナだけを入力したい場合は「無変換」モードが便利。
一般モードだと入力をした後Enterキーで確定する必要がありますが、無変換モードなら入力した時点で自動的にその文字が確定されていくので、その必要がありません。
ただし、漢字変換はできないモードなのでお気をつけ下さい。
モードを変えたのに変換できない?
環境によってはモードを変えても上記のような変換ができないこともあります。その場合は、各システム辞書を登録してください。
@IMEのプロパティを起動する。
ybs9912b.gif (2658 バイト)
A辞書/学習タブを選択し、システム辞書を確認する。
  チェックボックスがオフになっている場合は、辞書が登録されていないことになります。
B必要な辞書にチェックを入れ、適用→OK
標準辞書 最も基本となる辞書です。チェックは外さないで下さい。(IME97では「システム辞書」)
郵便番号辞書 郵便番号から住所を変換します。主に人名地名モードで使用します。
単漢字辞書 単漢字辞書です。
顔文字辞書 「かお」と入力して変換すると(^。^) や (^^ゞ 等の顔文字に変換します。主に話し言葉優先モードで使用します。
人名地名辞書 人名や地名の辞書です。主に人名地名モードで使用します。(IME97にはありません)
ybs9912c.gif (37166 バイト)




○チェックボックスの色に注目!○

チェックボックスを見てみると、黒くはっきりとチェックがついているものと、グレーがかった色になっているものと、2種類のチェックがあるのがお分かりいただけるかと思います。これにはそれぞれ意味があります。
(IME97では、グレーのチェックはありません)

黒いチェック……どのモードになっていても使える辞書。
グレーのチェック……指定されている変換モードでのみ使える辞書。
例えば「一般モードのときも顔文字を変換できるようにしておきたい」といった場合に、顔文字辞書のチェックを黒くしておきます。
チェックボックスをクリックするたびに、チェックオフ→黒チェック→グレーチェックの順に変わっていきます。

……以上、是非お試しください。