年末に向けて大掃除の時期がやってきました。普段はあまり見ることのないパソコンの背面などを見て「随分とホコリがたまっているなぁ」「パソコンの裏って、結構熱があるんだなぁ」と思った方はいらっしゃいませんか?
パソコンは内部の熱をファンで外に逃がしているため、ある程度の熱は当然なのですが、排気口がホコリなどでふさがれていると、熱が中にこもって故障の原因となります。
このように、故障や劣化の原因は、ちょっとしたところに潜んでいたりします。
今回はパソコンの寿命を延ばすために、普段気をつけたいことを2回に分けてご紹介したいと思います。大掃除のついでに、対応できそうなところはしてみてはいかがでしょうか。
排気口がホコリでふさがれていた……ということにならないように、気が付いたときに掃除をしましょう。
外部からホコリを吸い取るときは掃除機を利用してもよいのですが、デスクトップパソコンのふたを開けて内部を掃除するときは、エアダスターを使ってホコリを吹き飛ばすようにして下さい。
◆ディスプレイの掃除は?
液晶ディスプレイは傷つきやすいもの。まず柔らかいブラシなどでホコリを落してから、メガネ拭きなどの柔らかい布で拭くようにして下さい。
液晶専用のウェットティッシュを使うと効果的なようです。
【↑】長年使ってきたデスクトップパソコンの排気口。
かなりホコリが溜っています。
最近のモデルはホコリが溜まりにくく設計されているようですが、古いモデルでは、
ホコリで完全にふさがったものも見かけられます。
ハードディスクの故障の一番の原因はディスクとヘッドの接触によるものだそうです。
高速で回転するディスクと、データを読み書きするヘッドの隙間は、僅か10万分の1ミリ程度。
よく「地上1mmのところを、飛行機が飛んでいるようなもの」と例えられます。
もちろん、ある程度の振動や衝撃に耐えられる構造になってはいますが、気を付けるに越したことはありません。
大掃除中に電源が入ったままのデスクトップパソコンをちょっと動かす、ノートパソコンを電源が入ったまま移動させる……等々、
案外、振動を与えてしまっている場面は多いものです。
また、外付けハードディスクを使っている方は、置き場所や置き方にも注意しましょう。
当たり前のことですが、倒れやすい縦置きよりも、横置きの方が安定します。置き場所も、手元や足元は避けた方がいいでしょう。
雷が近くで鳴り始めたら、パソコンの電源を切り、ケーブル等は抜いておいた方がいいでしょう。
雷が落ちると高圧電流が電線や電話線を伝わって流れ込み、電気製品を故障させることもあります。
特にパソコンやモデム・ルーターなどは影響を受けやすいので注意しましょう。