年末に向けて大掃除の時期がやってきました。普段はあまり見ることのないパソコンの背面などを見て「随分とホコリがたまっているなぁ」「パソコンの裏って、結構熱があるんだなぁ」と思った方はいらっしゃいませんか?
パソコンは内部の熱をファンで外に逃がしているため、ある程度の熱は当然なのですが、排気口がホコリなどでふさがれていると、熱が中にこもって故障の原因となります。
このように、故障や劣化の原因は、ちょっとしたところに潜んでいたりします。
今回も前回に引き続き、パソコンの寿命を延ばすために普段気をつけたいことをご紹介したいと思います。大掃除のついでに、対応できそうなところはしてみてはいかがでしょうか。
USB端子やSDカードスロット、ノートパソコンのACアダプターの差し込み口は、物理的に破損しやすい部分です。
破損理由で多いのが「USB機器やSDカードを、裏表逆に無理矢理押し込んでしまったため」だそうです。
差し込み時には向きを確認し、引っかかりを感じた時は無理をせずに再度確認をしてください。
ノートパソコンのACアダプターは、足に引っ掛けないように注意。差し込み口が破損するというより、ノートパソコンの落下が心配です。延長ケーブルなどで、長さに余裕をもたせておく方がいいでしょう。
【↑】色々な端子。
USB端子の場合、中のベロ状の部分が折れてしまうことが多いそうです。
何よりも「寿命」を感じるのがノートパソコンのバッテリーかもしれません。
そもそもバッテリーは消耗品扱い。充電容量が段々減っていくのは仕方のないことです。
でも、使い方に気を付ければ、劣化のスピードを遅らせることはできます。
バッテリーの大敵は、満充電・過放電、そして熱。
ACアダプターを接続したままノートパソコンを使用すると、満充電の状態となります。
「バッテリーではほとんど使わず、ACアダプターをつなげて使用しているのに、バッテリー容量が減るのが早い」
と思われている方もいらっしゃるかと思いますが、かえって劣化につながる使い方だったのです。
主にACアダプターを使って使用している方は、バッテリーを外した状態で使用するといいでしょう。
ただ、バッテリーを長期間放置しておくと、今度は過放電につながります。
バッテリーを外して保管しておく際は、半分程度充電した状態にしておくのが一番良いそうです。
自然放電されてしまうので、2ヶ月に一度くらい、再充電しておきましょう。
熱に弱いので、温度の低いところで保管しましょう。
【↑】バッテリー容量は大抵画面右下に電池のマークで表示されています。
電池マークの上にマウスをポイントして残量を確認するタイプの表示もあります。
ハードウェア周りだけでなく、ソフトウェア周りにも注意は必要です。
特に、セキュリティソフト(ウィルス対策ソフト)を導入しておくことは、もはや常識。
ただし「導入したから安心」と放っておいては片手落ちです。
パターンファイルの更新は自動で行われていることが多いのですが、セキュリティソフトそのもののバージョンアップがあった場合は、
手動で更新しなければならない場合があります。(使用しているソフトウェアによります)
バージョンアップをしないと、パターンファイルも最新のものを取得できないことがありますので、注意が必要です。
また、契約期間の更新も、自発的に行わなければならないことがほとんどです。
契約更新をしないと、パターンファイルの更新ができなくなり、最新のウィルスに対応できなくなります。
バージョンアップや契約更新に関するメッセージやメールを見落とさないよう、手続きを怠らないよう、気をつけましょう。
その他、セキュリティ上の不具合や様々な問題を補修してくれるWindows Updateも忘れないようにしましょう。
(適用や運用については社内のコンピュータ管理者にお問い合わせください)