*この記事は2004年9月頃に書かれたものに加筆修正したものです。
出社して(あるいは帰宅して)メールを確認すると、受信ボックスの中はウィルスメールや迷惑メールだらけで、本来必要なメールが埋もれてしまっている……といった経験はありませんか? あるいは、知人の方から「あなたからウィルスメールが届いたんだけど」と言われたことはありませんか?
今回は、ウィルスメールの届き方や、迷惑メールについてお話いたします。
● 「ウィルスメールらしきものが山ほど受信される! なんとかして!」 ● |
ウィルスメールの件名は、ほとんどが英語です。添付ファイルがついていたり、件名を見るだけで明らかに怪しいのが分かるので、パソコンやウィルスに詳しくない方でも「これはもしかして……」と気がつくことが多いようです。
ウィルスメールと思われるものは、内容を見ずに(注:もちろん絶対に添付ファイルは開かずに!)削除してしまうのが大前提。それでも、毎日何通もウィルスメールが届けば「これを止めることはできないの!?」と思うのが人情というものです。
ウィルスメールが届くこと自体をストップしたい場合、一番有効なのはプロバイダーのウィルスメールを監視・削除してくれるサービスに加入することです。ただし、プロバイダーによっては「メール上のウィルスは駆除するけれども、メールそのものは届く」といったサービスのものもあるようなので、サービス内容についてはホームページ等で予めご確認下さい。こういったサービスは有料(月額数百円程度)の場合が多いようです。
ウィルス対策ソフトでは、メールに対してチェックや駆除はかけるけれども、受信そのものを止める機能はないものが多いようです。
どちらにせよ、届くこと自体を阻止するのは、なかなか難しいようです。
(注)ウィルスの中にはメールの本文を見ただけでも感染するタイプのものがあります。Outlook
Expressの、[表示→レイアウト]の「プレビューウィンドウを表示する」のチェックを外しておきましょう。
また、このタイプのウィルスはWindowsの脆弱性を狙って作られています。Windows
Updateを使って、Windowsを最新の状態にしておくように心がけましょう。
● 「知人から『あなたからウィルスメールが届いた』と指摘されたのですが……」
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突然そんな指摘を受けたら、びっくりしてしまいますね。こういったお問い合わせは案外多く、大体は上記のセリフの後に「でも、私のパソコンではウィルス対策ソフトも使っているし、Windows
Updateも行っているのですが……」と続きます。
最近のウィルスメールは、送信者を偽称します。Aさんのパソコンがウィルスに感染し、ウィルスメールを自動送信している場合、送信者名はAさんではなく、Aさんのアドレス帳等に登録されている他の人の名前になります。(図参照)
上図の通り、「あなた(Sさん)からウィルスメールがきました」と指摘されても、必ずしもSさんのパソコンがウィルスに感染しているとは限りません。
どちらにせよ、こういったウィルスメールの仕組みを知らないと、無駄に慌ててしまいますね。
もちろん、油断禁物ですから、ウィルス対策ソフトを使用している場合は、指摘を受けたらパターンファイル等を最新の状態にし、手動でウィルス検索をしてみましょう。
ウィルス対策ソフトを導入していない場合は、各メーカーのホームページから、インターネット経由でウィルスチェックをするサービス等を利用するといいでしょう。 (例:トレンドマイクロオンラインスキャン等)
● 「迷惑メールがよくきます。なんとかなりませんか?」
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特に身に覚えはないのに、「未承諾広告」から始まる件名のメールや、業者からの商品説明や勧誘のメールが届いたり、明らかに知人ではない人から親しげなメールをもらった経験はありませんか? ウィルスではないのですが、こういったメールはやはり不快ですね。こういった迷惑メール(スパムメール)は、メール全体の6〜7割を占めているそうです。(ウィルスメールも含む)
迷惑メールを届かなくするには、地道な努力と注意が必要です。
[予防]
自分のメールアドレスをインターネット上で無闇に公開しないよう気をつけることが大切です。例えば、アンケートや懸賞などに気軽に応募すると、メールアドレス流出のきっかけになりかねません。
また、迷惑だからといってメールに返信したり、配信停止の手続きをとったりすると、かえって「このメールの持ち主はメールをちゃんと読んでいる上に反応しやすい」と判断され、迷惑メールを増やす原因になりますので、やめておきましょう。
迷惑メールは無視するのが一番です。
[メールを受信したくない]
Outlook Expressでしたら、メッセージルールを使ってみましょう。
いつも同じメールアドレスから迷惑メールが届く場合、そのアドレスからの受信を拒否することができます。
1.迷惑メールを選択した状態で[メッセージ→メッセージからルールを作成]を選択します。
2.「1.ルールの条件を選択してください」の「送信者にユーザーが含まれている場合」にチェックが入っていることを確認します。
3.「2.ルールのアクションを選択してください」で、好みの動作を指定します。受信をしたくない場合は、「削除する」や「サーバーから削除する」にチェックを入れるといいでしょう。
4.このルールに名前をつけたい場合は、「4.ルール名」に名前を入力してください。 |
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……他にも色々な条件でメッセージルールを作成することができます。
件名に「未承諾」という単語が入っているものを受信しないような設定もできますので、色々とお試し下さい。(YBSニュース2003年4月号にも迷惑メールの対処法として、メッセージルールの作成方法をご紹介していますのでご参照下さい)
また最近では、ウィルスだけでなく、スパムメールやスパイウェア等にも対応した、統合的なセキュリティ対策ソフトもありますので、これらを活用してみてもいいでしょう。プロバイダーの提供する、迷惑メール対策機能を利用するのも一つの方法です。
仕事にプライベートにと、もはや欠かせないツールである「メール」。問題点を知り、上手に付き合っていきたいものですね。
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