2012年7月、大手通販サイト運営企業アマゾン・ドットコムが、 日本で電子書籍端末「キンドル」の発売を発表、またインターネット総合サービス提供大手 楽天も同月、 電子書籍端末「コボ タッチ」を発売し、どちらも大きな注目を集めました。 当誌面では今号より複数回に分けて電子書籍業界の現在の状況、これまでの経緯、 今後の展望、課題についてお伝えしていきます。
書籍を読むための機械「端末」と、書籍データを入手するためのインターネット上の窓口「配信サイト」を総称して “電子書籍”と呼称します。
「専用端末」と「汎用端末」に大別されます。 専用端末は“電子ブックリーダー”とも言われ、電子書籍を読むことに特化した機械です。 ソニーの「リーダー」、アマゾンの「キンドル(「キンドル・ファイア」ではありません)」、 楽天の「コボ タッチ」などがあります。 対して汎用端末は、電子書籍以外にも動画再生やインターネットの閲覧など機能が豊富に搭載された機械です。 アップルの「iPad」、アマゾンの「キンドル・ファイア」などが該当します。
(株)楽天「楽天ダウンロード」、(株)イーブックイニシアティブジャパン「ebookjapan」、 (株)アマゾン「キンドル・ストア」など多くのサイトがあります。
調査会社のデータ毎に差はありますが、2011年時点での国内市場規模は約700億円 (なお国内出版市場は約2兆円)。いずれの調査会社のデータからも、 市場が拡大傾向にあることは間違いありません。
YBSでは、電子書籍産業への参入を検討する企業向けにサービスをご提供されている企業様を 取材させていただいております。 以下入力フォームよりお問合せをお待ちしております。
■参考・出展
インターネットメディア総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2012 」/
ICT総研「2012年度電子書籍コンテンツ需要予測に関する調査」/MM総研
「電子書籍サービスおよび電子書籍端末の市場規模に関する調査」/矢野経済研究所
「電子書籍市場に関する調査結果2012 」
【記載:2012.8 玉置智法】